第一章【気まぐれ小夜様】

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王妃様が呪文を詠唱した途端 わたしは、モクモクした煙とキラキラした光に あっという間に包まれてしまいました。 『ケホッ!ケホッ!…これは魔法ですか?』 一瞬、とても煙たかったですが… わたしを包んでいた煙は一瞬で晴れ 皆さんの姿が見えました。 あれ?どうしたんでしょう… 何だか…皆さん、口をポカンと開け お顔が真っ赤です。 王妃様はわたしの肩を両手で掴むと ニッコリ笑って皆さんに言いました。 「これでも、行かないって言うの??」
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