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王妃様が呪文を詠唱した途端
わたしは、モクモクした煙とキラキラした光に
あっという間に包まれてしまいました。
『ケホッ!ケホッ!…これは魔法ですか?』
一瞬、とても煙たかったですが…
わたしを包んでいた煙は一瞬で晴れ
皆さんの姿が見えました。
あれ?どうしたんでしょう…
何だか…皆さん、口をポカンと開け
お顔が真っ赤です。
王妃様はわたしの肩を両手で掴むと
ニッコリ笑って皆さんに言いました。
「これでも、行かないって言うの??」
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