老人はいたわって?

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謙介「それはスゴいな。」 ゆい「ですが、そのせいで現実世界の私は気色悪がられ、友達は愚かいじめられる始末です。」 謙介「そう・・・・だったんだ。」 ゆい「ですけど、このゲームの中は違いました。力は使えず、皆平等の力をもっている、仲間ができるんだと、そう思ってました。・・・・・今日までは。」 謙介「・・・・・・・・・。」 ゆい「あはははは。すいません、こんな辛気くさい話をしてしまって。忘れてください。」 竜二「忘れられるかよ!!」 ゆい「!!」 竜二「そんな・・・そんな事を聞いて忘れられっかよ!!」 ゆい「い、いえ。私はそんな・・・」 竜二「そんなもこんなも関係ねぇー!!力のせいでなんでそんな不幸にならなきゃいけねーんだよ。どうして、ゆいちゃんが悲しい思いをしなくちゃなんねーんだよ。」 ゆい「私は、私は大丈夫ですから。」 竜二「そんなわけあるかよ!!ゆいちゃんにだって、幸せになる権利はあるはずだろ!!神様答えろよ!!」 謙介「ゆいちゃん。」 ゆい「は、はい。」 謙介「誰しもが、普通の生活を送れる訳ではない。誰しもが、望んだ事をできる訳ではない。でも、人は努力する事ができる。夢に向かって歩くことができる。今からでも遅くない。現実世界に戻ったら、友達になろう。そして、失っていた時間を取り戻すんだ。」 ゆい「・・・・・・・・ても」 謙介「ん?」 ゆい「今日だけは、泣いてもいいですか?」 謙介「・・・・・・・・ああ。」 うわぁぁぁぁーーーーーーん!! 竜二「やれやれ、俺の入る余地は無さそうだな。」 竜二は一人、初めての失恋という物を噛み締めながら、自分の部屋へ戻って行った。 ー 次の日 ー 謙介「んー、よく寝た。」 ゆい「ダーリン♪おっはよー♪」 謙介「うおっ!!」 部屋を出た瞬間待ってましたとばかりに、ゆいが飛びかかってきた。 謙介「もう、やめろって。」 ゆい「んもぅっ、いいじゃない。減るもんじゃないんだしさ♪」 謙介「いや、そういうわけじゃ」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!! 謙介(ビクッ!!) こ、このオーラは 謙介「お、おおおはよう。竜二。」 竜二「・・・・・・・・」 怖い、やっぱ怖い。 謙介「お願いだ。離れてくれー!!」 ゆい「いいじゃーん♪」
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