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苦難
謙介「おりゃぁー!!」
今、僕たちはダンジョン"迷いの森"の中にいる。ゴブリン達がわんさか出てくるところだ。レベル上げには持ってこいだ。
謙介「ふうっ。大分レベルも上がったなぁー。」
今、僕のレベルは17にまで上がった。竜二は29だし、ゆいは22、源六さんは19にまで上がった。ダメージを受けると、実際に痛みが襲ってくる。だけど、それと同時に相手の行動パターンや、攻撃の仕方、それに生じる隙なんかも分かってくるようになる。今までとは違うこの感覚にとても新鮮な思いを感じながら、戦っている。
謙介「はぁ、お腹減ったなぁー。」
竜二「じゃあ、ここら辺で飯にしようぜ。」
一同「さんせー。」
その後、僕たちは食料を持ち運ぶ方法を知った。ショップなんかに売ってある食材という物がある。それは普通ダンジョンで敵が出てきていない時等に食材を使って"調理"というスキルを使い、体力やMP を回復する手段として用いられている。普通は回復アイテムを使用するが、パーティー全員が回復できるという事もあり、システムに実装されていたみたいだ。偶然にも俺達のパーティーの中では、ゆいがそのスキルが一番高かったので、料理当番はゆいが担っている。
ゆい「はーい♪できたよー♪」
謙介「おっ、今日はカレーかぁ。」
ゆい「ダーリンに食べてほしくて愛を込めて作ったよ♪」
いや、食べるのは俺だけじゃないんだがな。
謙介「それじゃ、」
一同「いっただーきまーす。」
竜二「はふっ、はふっ。」
竜二が必死にカレーを頬張っている。喉に詰まらせても知らないぞ。
竜二「!!んごフっ!!ムグググ!」
言わんこっちゃないな。
謙介「ほら、水飲めよ。」
俺が差し出した水をひったくるように受け取り一気に飲み干した。
竜二「はぁ、はぁ、はぁ、し、死ぬかと思った。」
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