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謙介「わぁ、すごいいっぱいプレイヤーがいる。」
竜二「そりゃあそうだろ。この近辺じゃあ転職出来る場所はここしかねぇからな。」
謙介「そういえば竜二。」
竜二「んぁ?」
謙介「転職したら、レベルもまた1からか?」
竜二「おお、良いところに気づいたな。実は、このゲームは違うんだ。ほら、今までガンガン戦ってきたが、あまりレベル上がらなかっただろ?」
謙介「う、うん。」
竜二「このゲームは転職したらレベルがまた1から戻るというという事はないが、だからといってスキルが余分に多いという訳でもない。」
謙介「というと?」
竜二「つまり、転職した時点からレベルがストックされて上がったレベルに見合うスキルを覚えるってことだ。ああーくそ、ただでさえバカな俺にこんな説明させんなよ。頭が痛くなってきやがった。」
ハハハハハハハ。
そして、僕たちは一旦解散して試練を受ける事にした。
謙介「さてと、あれが双剣士の教官かな?」
明らかに刀を二本腰に携えている人がいる。
謙介「すいません。」
教官「私は双剣士の教官だ。お前も双剣士の役職に就きたいか?」
謙介「あ、は、はい」
そうだった、この世界のこういう事をするのはNPC の仕事だった。
謙介「一体どうすればいいですか?」
教官「まずは二つの試練を受けてもらう。一つは力の試練、もう一つは心の試練だ。」
なんか、それっぽいな。
謙介「で、最初はなにをしたらいいんですか?」
教官「"魔気漂う洞窟"の中にいるスケルトン、そいつから取れる骨の欠片を三つとってこい。」
スケルトン、それは冒険者の死体に怨霊が取りつき、襲ってくるモンスターの事だ。だが、一体一体の力はそこまでなく、推奨レベル15のモンスターだという。
謙介「分かりました。」
この試練の最中は仲間とパーティーを組むことが出来ず、自分の力のみで倒しに行かなければならない。だから、回復用のアイテムはいっぱい、もっていかなければならないのである。
謙介「はぁ、あんまり出費はしたくないんだけどな。」
だが、こればっかりはどうしようもないことだと自分に言い聞かせながら、"魔気漂う洞窟"へと向かった。
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