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謙介「ここが"魔気漂う洞窟"か。」
ここまでくるのにあまり時間は要さなかった。
謙介「よし、入るか。」
僕は洞窟の中に入った。
謙介「うおっ!!」
中に入った瞬間にコウモリたちが一斉に飛び出してきた。
謙介「はぁー、驚いた。これも初めて洞窟に来る人向けのイベントの一部なのかな?とにかく、スケルトンを倒して骨の欠片を早くもって帰ろう。」
辺りを見渡してみたが、とても人の手で作り出された物とは思えないほどいりくんだ形をしている。
謙介「この辺りには居ないみたいだ。もっと奥かな?」
僕はその辺りにいるバットや、スライム等を倒して行きながら奥へ進んだ。そして奥の方へ着いたが、そこには奇妙な光景が並んでいた。
謙介「なんだよ、これは。」
そこにはスケルトンが大量にいた。軽く見回しただけで十体はいる。普通ダンジョンでは、強いモンスターはあまり大量にいないはずなのだ。だが、やるしか道は残っていない。
謙介「うあぁぁぁぁー!!」
刀を振り抜きざまに技を叩き込む!!
謙介「放炎斬!!」
刀身を鞘から高速で抜く瞬間に摩擦が生じる。その摩擦力が火を起こし相手目掛けて飛んでいく技だ。その技がスケルトンの一体に当たり、激しく燃え始めた。だが、これでは決定打にはならない。
謙介「まだだ!!灼光撃!!」
僕が技を唱えた瞬間刀を持ってないほうの掌が光を放ち始めた。それを燃えているスケルトンに当てた瞬間、掌からいくつもの光の波紋が飛び出し、スケルトンはバラバラに飛び散った。
謙介「くっ、数が多すぎるな。こうなったらアレを使うか。」
たまたま、冒険していた最中に手に入れたアイテムがあった。どうやら、希少なアイテムだったらしく、僕はそれを使う事を今まで渋ってきていたのだ。
謙介「けど、今は僕一人だ。いちいち、アイテムを使うのを渋って死んでしまうよりはましだ!!アイテム発動!!召喚符 焔。」
アイテムを発動したとたん、いきなり地面が揺れだしたかと思ったらそこにはいかにもイフリートとおぼしき精霊がそこにいた。
イフリート「フゥアァァァァァー!!」
イフリートの手から出てきた無限の火の玉がスケルトン目掛けられて飛んでいく。な、なんだかイフリートとだけは戦いたくないと思った瞬間であった。
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