逆境に強いのは主人公だけ

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目の前に迫る爪をギリギリにかわすが頬を掠め、ダラリと血が流れる。 「いたっ!?」 危ない危ない…。 多分あれをマトモに食らったら、俺の人生は尽きる。 そんなスピードの攻撃を平然としてくる目の前の敵に恐怖を感じるがとりあえず逃げ回った。 本気で殺すとか怖すぎ。 まあ俺も殺す気で不意打ち連打をしたので、あまり人の事言えないが。 だって! スペックの差を考えて見ろよ! 向こうは全ての攻撃が必殺技みたいな人外さん。 対して俺は消火器構えたパンピーちゃん。 戦力差は言わずと知れず明らかにこっちのが分が悪い。 しかも俺、十回以上本気の消火器アタック喰らわせてんのに、ピンピンしてやがる。 勝ち目無い! けど死にたくない!
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