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「…………むぅ」
複雑怪奇。
吃驚仰天。
奇想天外。
……まあ日本には、この様に、驚きを表す熟語が多々存在している。
これでも俺は、波瀾万丈かつハードボイルドな人生経験があり、いきなり自宅が爆破しても、動揺どころか、眉一つ動かしもしない自信がある。
だがしかし。
俺の驚きは、こんな安っぽい言葉では収まりきらないくらいに大きくはみ出ていた。
《おや、おかえり。私が居なくて寂しかったんだろ?》
「何故お前が俺の自宅の玄関で待ち構えている…」
玄関に待ち構えて居たのは、先程殺害したばかりの長い爪がキュートな悪魔っ娘ちゃん。
殺傷能力が高くなければ、可愛いんだがな…。
いや、マジでなんでお前、俺んちに居るの?
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