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此処で3つ程説明を少し入れておこう。
一つ。
俺は普通の魔法学院生で、猟期殺人現場の秘密を解き明かすような探偵さんでも無ければ、猟期殺人犯を捕まえる正義のヒーローでも無い。
本当にただの学院生。
二つ。
この御時世、戦争も大分昔に終わり、規律も法律も制定され、学校のカリキュラムにも道徳を学ぶぐらいの治安。
つまり平和な世の中であって、滅多な事がない限り殺人など起きないのだ。
三つめ。
この世界には人間以外にも亜人種や魔物も生態系に陳列されているが、生活の地域が特定されて、とある特殊な場所を除き、この国には姿を目撃されていない。
だが。
「見たな」
刃物のように長い爪に蝙蝠のように独特な羽。明らかに人間じゃない。
「いいえ。勘違いです」
逃げ出したい。
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