逆境に強いのは主人公だけ

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「だぁっしゃぁああああ!!!!!」 目の前のソレが、認知するよりも早く180℃ターン。 踵を返して逆走をかましてやった。 「待て人間、逃げても無駄だ」 「待てと言われて待つ奴は、大層なバカかよっぽどの大バカしか居ないんだよ!」 丁寧に返事を返し、俺は来た道を戻るように走る。 どこへ逃げる…? 家は駄目だ。所在地がバレる事は避けたい。 交番は? しかしアレを警察如きがどうこう出来るモノじゃない事は明白。 とりあえず… 「人気の無い所に逃げるしか無さそうだな…」 目の前の塀を、猫のごとく登り華麗に着地。目的地は決まった。 「近くの廃病院に逃げ込もう」 あそこなら一般ピープルは居ないし、居たとしても、どうせ暗いところでジメジメしこしこやってるような根暗ヤンキーくらいしか居ないだろう。 社会不適合ヤンキーが巻き沿い食らおうがしったこっちゃない。
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