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「美羽ー!おはよ」 学校へつくと後ろから 私の友人の 高永 リカ(タカナカリカ)が 元気よく近づいてきた。 「おはよー」 リカは今どきの子。 長いまつげをつけて 髪の毛はミディアムを クルクル巻いている。 これだけ可愛ければ もちろん彼氏もいる。 「あ、ゆりえー!」 リカはもう1人の私の友人を呼んだ。 向河原 ゆりえ(ムカイガワラユリエ) どちらかというとショートの髪を後ろで一つに縛っている。 特にオシャレには 興味がなさそうだが 何もしなくても 十分美人さんだ。 隠れ女王って感じもする。 そしていつもどうり 退屈な授業を終えて 放課後になった。 「うわっ。最悪ー」 リカが呟いた。 「どうした?」 とゆりえ。 するとリカが 「今あいつから連絡あってさ、呼び出しくらったー」と言った。 あぁいつものことだ。 リカがあいつと言っているのはリカの彼氏のこと。 そして呼び出しと言うのはたぶんリカへの説教。 今のリカの彼氏は 束縛が激しいらしく 最近は今みたいなことが しょっしゅうある。 「行ってくれば?」 とまたゆりえ。 「んー。まぁ行かなきゃ怒られるんだけどー… 今日委員会の集まりあんだよねー。」 リカは彼氏のところ行かなきゃと 少し怯えているようにも見えた。 「うち変わりに行くよ?」 と私が言う。 「まぢで? でも…」 「いーよ。そのかわり 今度マックおごってね」 と笑いながら言う私に 申し訳なさそうに笑いながら教室を出て行った。 「うちが行けばよかったんだけどー…」 とゆりえが言う。 「良いよ。ゆりえバイトでしょ?」 「うん。ぢゃあゴメンね。また明日!」 「バイバイ!」 …さて私もそろそろ行こうかな。
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