笑い

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いつだってそう、私は、愛想笑いの仮面を被る。 みんなが、笑う中で一人、作り物ように笑う、いつか、仲間外れにされると恐れながら、相手の都合に合わせて、言いたくもない冗談を言う、つまらない笑い話に聞き、同じように笑い話す、喧嘩になればすぐに謝る、ずっと、ずーっと、繰り返す。 私の上辺だけの言葉に、優しい、優しいとはやし立てる、鬱陶しくてたまらない、どうせ、いつか、私のことなんて、面倒くさい奴って言い出すくせに、 うざったいって言うくせに、だから、なのかな? 大好きな人が悲惨に死んでいく光景が頭に浮かぶ、助けてって伸ばす手を靴のかかとで踏み砕く、死ねって、叫んでゲラゲラ笑う、大好きだから、死んでほしい、大好きだから、殺したい。 私は、上手く笑えない、気持ち悪いから、頭がおかしいから、狂ってるから、大好きって言って、他人をきずつけるときだけ、上手く笑える、ゲラゲラ笑う、こんな私は、最低だ、だから、早く私を殺して。
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