第1話

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「?」と頭に疑問符を浮かべている赤土 弥生。そして何を思ったのか強引に僕の手を取った。 「よろしくね!」 「……あ、うん」 そこで気付く、後ろにいるイケメンたちが僕を睨んでいることを。大方、ライバルができたと思い込んでいるようだ。 だが、周りの反応は…… 「まさかっ、こんな奇跡が!」 「希望が……一筋の希望が見えたっ!」 「どうやら、顔面を矯正する必要はないようだ」 僕は、いつまで手握ってんだよ!と思いながら、その魔の手から逃げる。 ふぅ、あとで消毒してこなくちゃ。 と、そんなことを思っていると担任だろうか、先生が入ってきた。女性だ。 「はーい、皆席ついてくださいね」 そう先生が言うと、騒がしかった教室も徐々に静かになり、立っているものがいなくなる。 その後は担任の先生が自己紹介をして、僕たちも自己紹介をした。 その時に気付いたんだが、見れないレベル(この世界では絶世の美女)が3人。まぁ、ただの友達としてならやっていける(この世界では美が付くレベル)が大半。 で、ここが重要。僕にとっての美女(この世界ではブス以外の何物でもない)が2人いる。 うち一人は寡黙で、常に本を読んでいるタイプ。もう一人は……うん、オープンなスケベだった。 自己紹介でそれがありありとわかったよ。元の世界のクラスにも一人くらいいるだろ?オープンなスケベで女子に嫌われてる男子。 それがあの子、折田 早苗(おりた さなえ)さんだ。物凄い男子からのブーイングが激しい。
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