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てか、朝から通学途中の高校生にナンパってどうよ?と思って
「君、彼が困っているじゃないか!」
無視して駅に向かおうとすると、ラクダとゴリラとカバを足して割ったような顔をした女が僕と彼女の所に割り込んできた。
……あれ?これって、俗に言う主人公がナンパされてるヒロインを助けるって言うシーンですか?
え?
まじかよ。
後ろには、何人かのイケメンが顔をうっとりさせてこの化け物を見ている。
「む、なんだい君は」
なんか、この主人公見てからナンパしてきた女の人みると、ナンパしてきた人が普通の人間に見えるから不思議。
「この子が困っているだろう!」
僕はあなたを視界に入れた時点で嘔吐物が飛び出そうで困ってます。
と、彼女らを視界に入れないように僕にとっての癒しとなる美女を探して見つめる。
あー、あの女子高生可愛い。
でも、自身無さげな感じだな。無口で、クラスから浮いているような感じか。
元の僕の世界だったら、クラスのマドンナ的存在だっただろうに、生まれてくる世界を間違えたな。
てか、僕がこの世界のマドンナ的、高嶺の花の存在だった。
そんな風に観察していると、ナンパしてきた女の人が悔しそうにしてここを去っていた。
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