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リビングに到着すると、既に10人の人が椅子に座って話していた。
「ん?どうやら君が11人目だね。」
出口に一番遠い椅子に座っている眼鏡をかけた、いかにも頭が良さそうな男子が俺に向かって言う。
それに続いて皆がだんだんこっちを向く。
「まぁまぁ、落ち着いて椅子に座って。最後の一人を待ちましょう。」
そう眼鏡の男子は言う。最後の一人?そんな事を考えながら、扉から右に3番目の空いている席に座った。
「お前も被害者か?」
「被害者?」
隣にいた高校二年生くらいのゴツい男子が聞いてきた。
「こんな変な場所に連れてこられた被害者かって聞いてんだよ。あ、俺は如月。如月健って言うんだ。」
そう如月が言う。
「多分被害者だと思います。」
「そうか…。何なんだよ…ったく。」
そんな話をしていると俺が入ってきた扉が開いた。
扉の前には小さな女の子が震えながらいた。
「お、どうやら12人最後の一人がきたようだね。」
不快を与えない微笑みを浮かべながら眼鏡の男子は言う。
「さぁ、座って。」
そう言われると震えている女の子は俺の席の隣に座った。小学生だろうか?
「さて、まずは皆が揃ったから自己紹介をしようか。じゃあ僕から。」
そう言うと眼鏡の男子は立ち上がった。
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