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ウゥー…
牢屋に警報が鳴り響いた。
ここは地下なので窓はない。
昼間なのか夜なのか分からないここでは、鳴り響く警報が生活リズムを刻んでいく。
『罪人共、起きろっ!!
速やかに食堂へ移動、朝食!!
のちに80班は肉体労働だ!!』
軍人がうるさく叫ぶ。
地下監獄はたいして整備されていない、まるで鍾乳洞のようなそこでは、声が反響しやすく、軍人の声はそれはそれはうるさいものだ。
むくり、身体を起こす。
筋肉が悲鳴をあげてるのがよく分かる。
全身が、非常にいてぇ。
「(くっそ、眠い…)」
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