合コンは戦場だった①

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「でも、どうやって決めるんデスカー?」 ニュージーランドからの留学生のマイケル モイストがまあまあ上手な日本語で言った。 彼は本国では優秀な成績だったにも関わらず何故かE組に送り込まれた悲劇の青年だ。 「……知りたいのかマイケル?」 鋭い目でマイケルを見据えて宏太は問う。 「……イエス。実に興味深いデース。」 「もういいよおおおおおおお!」 宏太とマイケルのやり取りはまたしても圭によって遮られた。圭はその鬱陶しいトークを続ける。 「てかさぁ、マイケルは合コンて何だか知ってんの?」 「イエース、もちろんデース。」 マイケルは爽やかな笑みを浮かべながら圭にこたえる。 「男女がお喋りして仲良くなった後、お突き合いする場所デースネ?」 「字が違うよおおおおおおお!」 「もうお前うるせえ!」 圭の絶叫ツッコミに美樹の鉄拳制裁が下された。 生徒会室のドアごと吹っ飛んだ圭が戻ってくることはなかった。
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