10人が本棚に入れています
本棚に追加
宏太はそう言い残すとそのまま歩いて行ってしまった。その後ろ姿を新平はぼんやりと見ていた。
あの宏太からのいい知らせ。なんだか体の中が熱くなっていく。新平はテンションMAXで職員室へ乗り込んだ。
「失礼しまーーーーす!!!」
新平は真っ直ぐ須藤のいる机へ向かう。須藤は腕組みしながら彼を見据える。新平が目の前に立つ。それと同時に須藤は丸めたプリントの束で彼の頭を叩いた。パコンといい音が響く。
「あのなぁ、ここ職員室。3年E組の教室じゃないの。見てみ、周りの先生方引いてるから。」
「そんなことどうでもいいから早く説教してよザビ。」
勢いよく丸められたプリントの束が振り下ろされる。先程より大きな音が職員室に響いた。
最初のコメントを投稿しよう!