序章

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純一は25歳の時、会社をおこし社員20名、年商1億まで売上を伸ばしたがある男に騙され会社を閉めざるを得なくなってしまった。 幸い借金は無く、当時2億で買った家を売却し2年間、騙した男を探し回る生活をしている。 電車に乗りいつものホテルに向かう。 ここ1ヶ月以上、泊まっているホテルは上り坂の途中にひっそりと立つ老舗のビジネスホテル。 観光で栄えていた頃は観光客相手に利用者も多かったが、環境の変化から利用者が激減、観光客相手からビジネスマン相手に方針を変えていった。
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