彼の日常のデキゴト

2/3
前へ
/3ページ
次へ
「・・・・・・は?」もう一度言う。 「・・・・・・は?」確かに言った。僕は言った、けど今はそれどころじゃない。分かるでしょ、冒頭読んでたら分かるでしょ?え?分からないって?仕方ない・・・って僕に説明させる気か!分かんなかったら冒頭読め! 分かったなら良い。確かに「は?」って言うだろ?誰だって言うさ。何故なら今此処に変な女が突っ立っているから・・・。結局説明しちゃったし! (ゴホンッ!)そんな事より、何故此処にいるのか不思議だ。だってこんな何気ない生活暮らしてるんだよ?そんな変な事してないよ?罰あたりな事してないよ?あ、言うの忘れてたね。 僕は田中 奏(たなか そう) ・・・ね?普通の名前でしょ?ほら、普通だって言ってるでしょ。ってかコレを普通じゃないって言う人がいるのかなぁ。 (ゴホンッ!)また話がずれたね。えっと、女が突っ立っている辺りからか。その少女は僕の方をガン見している。目が充血するほどガン見している。 「・・・・・・」 「あの――」 「何」 「ひっ!」一応生きているか反応を確かめるため声を掛ける。が、必要はなかったようだ。御覧の通り、返事を返すのが早過ぎ・・・・・・るっっ!!何この早さっ!怖!え、マジで怖い!何だこの子、何か怖い!よくよく見たらこの子僕より年下じゃないか!?明らかガキだぞ! 無理だ、一緒に暮らすなんて無理だ。いくらこんな子に言われたからって暮らせる訳がない。 確かに見た目は可愛いというか、少し落ち着いた感じの人っぽいけど、それに髪が長く、背は僕より少し小さめ。 因みに僕は170㎝ぐらいだった気がする。あ、中学生じゃなくて高校生なんだ、一応。何?背が小さいって?煩いわ!そんなの自覚済みに決まってるだろ!皆180㎝位なんだよ!そうだ、皆がデカイんだ、僕が小さい訳じゃない、断じて。 さて、この子を如何するか・・・。 1・一緒に暮らす 2・無視して家に入る 3・いっその事、逃げる。 4・殺る 5・殺られる                  いや、5おかしいだろ。明らかマゾだぞ。何だ殺られるって、マゾ以外ないぞ、5は。えっと、この選択何とも言い難いなぁ。4も怖ぇし、3は何か置いて行かれたこの子が可哀想だし2もなぁ、失礼過ぎるし・・・ やっぱり1しかない。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加