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「え……」  僕は息を殺した。  い、一体どうなってるの?  目の前に広がる光景を僕は理解できなかった。  否、受け入れ難かったんだ。 「んっ……」 「……」  瀬斗君の唇と彼の唇がぴったりと重なった。  上気した頬はほんのりと赤く染まっている。  僕は二人に気付かれないように必死に身を縮める。  瀬斗君が……  教室中に響く二人の吐息。  そんな二人から僕は眼が離せなくなっていた。 「も……っ無理」 「なんだ? この程度で限界かよ」  ごくりと僕は唾を飲む。 「おね、が……い」  息を荒くし、上目遣いで懇願する瀬斗君。  そんな彼を見た男子生徒は――
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