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グイッと先生に肩を引かれ、1つ後ろの子と隣合うように並ばせられる。 チラリ、隣の子を見上げる。 ふと、隣の子もこちらを向きパチリと目が合った。 目が合ってすぐに逸らすのも気が引けて、でも見つめ合ったままのこの沈黙も耐えられず... 「私、美月。笠原 美月です。よろしくお願いします。」 なんとなく、自己紹介した。 自己紹介なんて、入学して初めての学活の時にクラス全員したのに・・・ 言った後に、恥ずかしさに襲われた。 真っ赤っかになった額を隠すように、慌てて顔を背けると 「ぷっふふ…」
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