14314人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・やっとその気になってくれたみたいだな。」
抱きついたわたしの背中をトントンとして、耳元でそう呟かれた。
「やっと、って！」
心外だという思いを込めてそこから離れようとしたけどそれは叶わず。
彼がそうさせて、くれなかった。
ギュッと押し返され彼の胸元に押し付けられたから。
「ハイハイ。
君にはこの時間が必要なんだもんな？」
毎度恒例となってるこの訳の分からないやり取りタイム。
傍から見ればしょうもないやり取りだろうけど、確かに・・・わたしにとったらとっても大事、なのかもしれなくて・・・
うんうん、と彼の胸の中で激しく頷いた。
そして
「うん。
ちなみに、俺もだけど。」
そのことに彼が同調してくれたのはわたしに気を使ってのことかそうじゃないのかは定かじゃないけど、それでも嬉しかった。
最初のコメントを投稿しよう！