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まどろみの後、もう一度露天風呂に一緒に入ろうということになって
もぞもぞと身にまとってた浴衣をたぐり寄せる。
そして眼鏡も・・・
そう思って、彼がいつしか外してくれて枕元に置いててくれた眼鏡に手を延ばすと
「ソレ、なくてもいいんじゃ?」
なんともなさそうにそう言ってきた。
「うん?眼鏡?どして?」
珍しい事を言う彼にすかさずその真意を聴いてみる。
「ん?いや。
ないと見えなくてしんどいくらいなの?」
「ううん、そこまで度は強くないけど。」
「そっか。じゃあ、こうしてれば大丈夫。」
話しながらも丁度浴衣を羽織り終えたわたしの眼鏡を掴みたかった手をギュッと。
ピクリ・・・と、反応してしまった。
恥ずかしい。
だけど彼はそんなことはお構いなくな姿勢で。
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