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夜空を見上げながら、並んで入った露天風呂。 いつもコレは特別だわ。なんて思うけど、それをいとも簡単に彼は塗り替えてくれる。 今夜の夜も 彼の表情も、仕草も こうして一緒に過ごす時間も この露天風呂も お宿も 彼の深い吐息も 全部、特別。 繰り返す日常が当たり前で 彼と過ごすことが当たり前になっても それじたいが特別。 それでいい。 それがいい。 どうもこのお宿に来るとこんなことばかり感じてしまう。 やっぱりこのお宿が特別だからってことだからかな。 なんて、まんまるじゃないけど形のいい月を見ながらぼんやりとしていたら 「相変わらず白い肌。」 って彼がわたしの肩辺りから腕、そして手首へと手を滑らせる。
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