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「どうだった?母様。」 「うん、よかったねって言ってた。」 わたし達が出逢いを大切にしようと確認し合ってから、倉沢さんが次に言ったことは今回あいだに入ってくれた佐藤のおばさまとわたしの母に報告してからはじめようということだった。 一度、まだわたしも倉沢さんに会う前に会ってるせいか、母の事を特に気にかけてくれたみたい。 「詮索、しなさそうだもんなぁ、君の母様は。」 そう言って母に会った時を思い出してるかのように笑った。 「そうでもないよ? 我慢してるんだと思う。」 「ハハハ。我慢?」 購入に付き合ってもらったテレビとパソコンの繋ぎ方、使い方などを聞いたりするのに電話やメールのやり取りを数回経て、お互いの口調も崩されたものになりつつあるのが心地良くなってきた。 「そう、聴きたくてウズウズしてる感じだもん。」 そう言ってわたしも母を思い出して笑った。
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