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「どう？
会って、みる？」
わたしの気持ちを汲むように言う姿が余計切なさを感じさせる。
聞けば、ご近所の顔見知りのおばさんの家に出入りしてる銀行員の方がとてもいい人で・・・というお話。
おばさまはその方を、とても気に入ってるとのことで。
是非とも幸せになってもらいたいんだとか。
自分で言うのもなんだけど、外面がいい私はご近所の方々とお会いするたびにそれはもう満面の笑みでご挨拶をする。
一種の営業スマイル？ってやつなのかも。
まぁ挨拶はお互い気持ちいい方がいいしね。
ついこの間もそのおばさまに会ったとき、そう言えば張り切ってご挨拶したっけな。
話好きなおばさまに付き合って世間話もしたしね。
だから？
「うん。会ってみようかな？」
そう返事をすると母は顔を綻ばせたから、無下に断らなくてよかったと胸を撫で下ろした。
親の為
と言えるほど親孝行な娘ではないけれど、ね。
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