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“お会いします”
というお返事を母にしてもらって随分たってからも音沙汰なし。
最初はすっかり構えてしまっていたけど、時間が経つにつれ私もだんだん緩んできた。
井戸端会議の中でのちょっとした話で、さほど気にするようなことでもなかったのかな、なんて。
わたしの日常はさして変化もなく。
それなのに、母がまたもや突然に
「例の彼に会ってきたわよ。」
と言い出したときには、その唐突さに夕飯の味噌汁を気管に詰まらせる慌ててる典型みたいな絵が出来上がってしまった。
「は？いつ？なんで？どこで？」
「うん。今日。丁度いらしてたみたいで。佐藤さんのお宅で。」
質問攻めを予想してたのか、淡々と答える母。
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