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わたしが浮かれたり女子モードになってる間に、話はまたも奇妙な展開になっていた。 このお話の言いだしっぺ、ご近所の佐藤のおばさまがその方を連れて、我が家にやってくるというから驚いてしまった。 仕事がはやく終わって気分も軽く帰宅すると、開口一番そんな話を聞かされて。 あ?・・・あれれ? そういう感じ? これはもしや本格的なお見合い? いやいや、最早、本格的だろうがなんだろうがこの際きっかけはなんでもいいのだけど・・・ わたしと、相手方さんと、同じ意識でいた方がいいのではないかと思ったから。 わたしもそういうつもりでいなきゃいけないだろうし。 とか思いながらも、そう言うんじゃなくて、気軽に会ってお話して、ってことだったはずでは? 「あれ、そっか。 じゃあ、あれだ。 わたしはお着物でも着た方がいいんだろうかね?」 正式にするなら、っという意味を込めて、だけど冗談めいて母に聞いてみると 「違うのよ。 別に本格的にってことじゃなくて、あのね、私とは先日会ったから今度はお父さんに会わせたいんだって。 佐藤さんが。」 とのことらしい。
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