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「感心している場合ですか?自分の息子とその嫁が何者かに拐われたのかも知れないのですぞ!?なぜ貴方はそんなヘラヘラしているのですか!?以前から申していましたが、間宮様には緊張感が足りな…」
「セバス…」
セバスの言葉を純平が遮る。
「息子と息子の嫁さんを助ける為なら人一人殺しても問題ないよな?」
「な!?」
明らかに今までの純平は違う。
異常に鋭く突き刺さるような殺気がセバスにはすぐ理解できた。
全身の毛穴から嫌な汗がじわりじわりと吹き出る。
純平のその目はまさに全てを破壊する鬼の様な目をしていた。
「ですが間宮様…まず初めに情報を集めなければなりませぬ」
「んなもん必要ないよ」
純平は方膝を付き右手を地面に当てる。
目を閉じ感覚を研ぎ澄ます。
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