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「間宮様…後は私が」
セバスは純平の前に立ち刀を少女に向ける。
その目は鋭く少女を見詰めている。
「おいセバス!!」
「柾木を助けるのでしょ?」
「……わかった。死ぬなよセバス」
「それは主としての命令でございますか?」
「いや、家族としての約束だ」
「ふふっ!!わかったよ純平!!」
純平は怪道から出る。
それを見送り、セバスは帽子を上げて髪をオールバックに整える。
白髪混じりだった黒い髪があれから完全に白髪になっていた。
「…はぁ」
構えた刀を消して少女に訊ねる。
「この顔に見覚えは?」
「…こんな爺ちゃんに興味ないけど?」
「アイ様…でしたよね?」
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