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「アイ様…」
「ん?遺言なら聞かないよ?」
「ありがとう」
「!?」
何故だ?
何故こいつはありがとうと感謝の言葉を口にした!?
何を企んでる!?
アイはパンドラを構え直す。
「何だ!!何を急に!?」
「やっとだ…やっと私も家族の元へ逝ける……」
「え……」
「長かった……やっと会える」
セバスは仰向けに倒れ涙を流す。
段々と衰弱する。
「うるさい…うるさいうるさいうるさい!!!!」
アイはパンドラの刃をセバスの首元に向ける。
「嗚呼…私は運が良い……間宮様。家族の約束は守れませんでした……」
パンドラを振りかざし、立っている少女の制服には鮮血の真っ赤で鮮やかな血飛沫が飛び散り。
制服の下に着ている白いブラウスを赤く染めた。
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