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着陸する場所は…
アスファルトは論外だ。
池にするか?
いや、上空から見るが池が見当たらない。
草原?
いや、草原なんてない。
建物ばかりだ。
本物のムササビみたく木に飛び移るか?
いや、激突して死ぬだろう。
川ならあるが深さが解らない。
一か八かやってみるか?
柾木は落下する地面目掛けて指を指す。
「出やがれぇ!!」
目の前には禍々しい蠢く闇が現れる。
空中に影があるような。
そこにそれは存在している。
いや、存在はしていない。
矛盾しているが、それは確かにそこに存在するが存在していないのだ。
その中に入り込む。
目を開けるとそこは既に地面で普通に裏路地の地面に足をついて立っていた。
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