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『俺はもう決めたんだよ!兄さんと同じとこに行くんだっ』
受話器越しに聞こえる新菜の怒鳴り声に
僕は頭を抱えた。
「僕はね心配なんだよ…。新菜、かっこいいから…」
『ばっかにすんなよ。今まで伊達に鍛えてたわけじゃねぇ!それにな、兄さんをそんなとこに一人置いとく方がよっぽど心配だ!!』
息切れをしながら言う新菜の迫力に負け
結局僕は許可をしてしまった。
これは今から半年前の話。
半年後
新菜は僕の高校に入学した。
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