真世界

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その時、俺のズボンのポケットがブルブルと震えた。 「なんだ?」 ポケットの中に何か入ってるな… このサイズ……携帯か? ソレを取り出してみると、金色に塗られた縦長の機械だった。 「なんだコレ?」 まぁ大体こういうのは重要なモンだと相場は決まってる、早速起動してやらぁあぁああぁ!!!! 「プログラム…ドラァ!!!!!」 携帯的なモノは起動するとすぐに画面が現れ、販売元の会社なのか【URBOROS】という名前が現れた。 なんだよウロボロスって… カッコよす…! いや、まぁ…そこは置いておい て。 この携帯の使い方を把握するか。 つかこういうのって多分自分のステータスとかも出るんじゃね!? そう思い画面をタッチしてスライドさせようとした…が、どうやらこのケータイはタッチには対応してないらしく完全に旧世代のモノだった。 「今時コレかよ…」 まぁいい、さて!俺のステータスを見るか! 「なになに…」 「レベルが1、戦闘力が~?5…んでその他諸々が1…か」 ま、まぁまだ始めたばかりだし?こんなモンだよなぁ? ってんな訳あるか!!! 「どうなったんだコリャアアァアァ!!?!?俺のステータスめちゃくちゃ弱いじゃねぇかぁああ!!!!!」 これが新しい罠か…!! 「なにか…なにか他に……!」 俺は微かな希望を込め画面を下にスクロールした。 ん? なんだ……コレ… そこには俺の能力が記されていた… 俺が今までどんなアニメや漫画でも見たことのない驚愕の能力が……!!! 能力名【ディラック】 穴を掘る能力。 なんだこのゲーム……!!
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