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虎 side
目が覚めたら、ベッドの中にいました。
トラ「‥‥‥‥。」
確か、物置になっていた教室で寝ていて‥‥‥‥。
トラ「‥‥どこだ?」
「保健室だ。」
白衣を着た男性がそう言った。
‥‥‥保健室?
「俺は保健員のシン=グレンだ。会長の奴がお前抱えてやってきたんだ。」
トラ「‥‥会長が?」
シン「そうだ。あとでお礼でも言っとけ。」
そうだな‥‥。会長に会うことがあったら言っとくか‥‥。
そう思い、布団から出ようと体を起こしたら、めまいが‥‥‥。
シン「あ、こら!!まだ起きるな。疲労と魔力の減少でもう少し安静にしないといけないんだから‥‥。」
トラ「‥‥‥すみません。」
そう言いながら、俺を布団に戻すシン先生。
ここの先生は優しい、と思った。
シン「しかし、ずいぶんとうなされていたようだが‥‥‥。大丈夫か?」
トラ「え、ええ‥‥‥。」
実際あの夢を見てからか。俺が変わったのは。
シン「まあ、あれだ。ちゃんと休めよ。そろそろ生徒会が来るようだしな。」
シン先生がそう予言すると、保健室の扉が勢い良く開いた。
「「コッシー~。大丈夫~?」」
「虎聖!大丈夫か!」
「虎聖さん、大丈夫ですか?」
上からリアン双子、レイ先生、副会長の順に近寄ってくる。
トラ「え、ええ、大丈夫ですよ。」
表面上無事をよそう虎聖。
白虎「全く、俺がどんだけ心配したと思ってんだよ。」
俺の隣にいる白猫?‥‥白虎がそう言う。
シン「そいつ、ずっとお前から離れなかったんだぞ。」
そう言いながら、白虎に近寄るシン先生。
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