絵空事の神社
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からん ころん――――― 地を蹴る音が聴こえる 毎刻、同じときに変わらず鳴る下駄の音 浮世離れしたこの空間では、俗世の音色は物珍しいこと 導かれて訪れるもの 無垢な心をもった幼子 拒む我を開いた稀な人間 ずっと居ればいいのに――――― 夕闇に後ろ髪をひかれて、俗世へと還っていく ……ああ、血のにおいだ 近く遠い地から、届いてきた幼子のニオイ
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