【本文】ハイケイ｜2ページ - 小説投稿エブリスタ

カタカナばかりの不吉なメールが届いたのは、午後８時を過ぎたところだった。どうやら差出人は、人妻を語っているわけでも、遺産を相続させたいわけでもないらしい。「新手のスパムか？」そんなことをつぶやきながら、返信してみた。それで迷惑メールにとっつかまったら、不運だったとしか言い様がない。『僕は元気です。あなたは、元気ではないのですか？』

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