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『僕だって、楽しいことばかりじゃないよ。
友達と喧嘩したら悲しいし、
映画を見て、泣くことだってある。
君だって、友達に相談してみたら?』
むせ返るようなキレイ事。
とりあえる、正体不明の病んでる差出人には効果があると信じて。
そのメールを送ったのが、学校から帰ってきた午後6時ころのことだった。
「塁~! ご飯出来たけど、食べる~?」
母親の声が自分の部屋まで響く。
いつからの風習か、一回目は無視すると決めていた。
母親もそれを勘づいてるらしく、必ず2回言う。
「ご飯、出来たわよ~!」
それを聞いて階段を駆け下りた。
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