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日曜日の大会が、最悪の結果となった。
「塁くんの右膝の半月板が、何らかの衝撃で、パックリとやられてますね。今後、運動は厳しいかもしれません」
自分は中学生だ。
競技生命が絶たれた、と言ってもそもそもスポーツ選手になるつもりではなかったし、平気なはずだった。
絶望的な気分で布団にこもると、ケータイが振動しだした。
メールだ。
『
ワタシガ、幸セニ、ナル番
アナタガ、不幸ニ、ナル番
』
何がこんなにも自分を痛めつけているのか。
もう部活が出来ない、という絶望か?
意味不明な恐怖に立ち向かうのには、尋常ならない勇気が要る。
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