アナタハダァレ

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「以外と、怖いな。」 「なんだよ、桜びびってんのか。」 「び、びびってなんかいるもんか。」 「それより、早く中に入ろうよー。」 「それもそうだな。」 そして、僕たちは廃校の中に入っていった。 「思ったよりも中はしっかりしてるな。」 「そうみたいだな。以外とすぐ壊れるんじゃないかと思ったけど、安心したよ。」 「じゃあ、二人一組で校内を一周してきて、ここにあるお皿を職員室の前に置いてくること。以上。」 そして、くじ引きの結果、かずやと一緒に行動することになった。」 「あーあ、ゆみちゃんと肝試ししたかったなぁ。」 「ぐちぐち言うな。俺だって野郎と一緒に行動するのはゴメンだ。」 「・・・・・なぁ。」 「んだよ。」 「なんか、声がしねぇか?」 「気のせいだろ。」 なんか、嫌な予感がする。僕たちはさっさと職員室の前にお皿を置いて、帰ってきた。 「よし。戻ってきたか?全員てをあげろ。」 えっと、・・1・・2・・3・・4・・5・・・5? 俺たちはたしか、四人だったはず。何故五人いるんだ? 「出席をとるぞ。桜。」 「う、うん。」 「かずや。」 「ああ。」 「ゆみ。」 「うん。」 「で、俺はロイドだから・・・」 一人返事してないヤツがいる。 「お、お前は・・・。」 その瞬間目の前にいた五人目は奇声を発しながら学校の奥へ走り去って行った。 「い、いったいなんだったんだ、今の。」 「分からない。分からない方がいいのかも知れない。」 「そ、それよりさっさと帰らないか?」 「それもそうだな。」 ロイドが乗降口のドアを開けようとした。 「・・・・・・・・・!!」 「お、おい。まさか開かねぇ何てことはねぇよな。」 「・・・・・・・・・そのまさかだ。」 一同の顔色が恐怖に染まった。 「何故か開くんだ。」 一同「あくのかよ!!」 心配して損した。 「ま、まぁ帰れるからいいだろ。あの某ホラーゲームのようになって無いんだから・・・・!!」 「ん?どうした?」 「・・・・ダメだ、閉じ込められてる。」 「へ?」 外をよく見ると、まるで閉鎖空間のように、外の景色が歪んでいる。 「マ、マジかよ。」 まさに不意討ちだった。
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