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「将平。」
「ん?何?りっちゃんに似てるでしょ?」
もう一度バカ発言をする将平。
だから私はフッと笑ってから。
「将平ったらひどーい!私こんな顔じゃないもん!」
と言った。
するとぱぁああっと顔を輝かせ、そして次の言葉を言うべく将平が口を開きかけた時。
「……なーんて言うと思ったかこの大バカ男。そんな厳つい変な顔の魚に似てる彼女と付き合ってるなんて、あんたバカ?」
と言ってやった。
瞬時にして将平の顔が曇る。
そして隣にいた……今しがたそのやり取りをしていたバカップルの顔も青ざめた。
そうなのだ。
なぜ将平が私にそんなことを言ってきたかというと。
バカップルが今の様なやり取りをしていたからだ。
「このへんな顔の魚お前に似てるな!」
「え?!ひっどーい!バカバカ!私こんな顔してないもん!」
「あはは!嘘に決まってんだろ?お前はいつも可愛いよ。」
「……もう///。バカなんだから。」
というのが奴らのやり取り。
だけど私がそんなバカ女みたいなこと言うと思う?
否でしょ。
だから将平の想った通りにはいかなかったわけで、将平は落ち込んでるし、
隣のバカップルはそそくさとその場を離れて行った。
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