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『ではイルカのルカくんと握手してくれる方―!』
「はいはい!はーい!」
『お!とっても元気なお兄さんですね!じゃあ彼にしちゃおうかな?!前へどうぞー!』
「わぁ!やったりっちゃん!触ってくる!」
「いってら。」
所変わってイルカショー。
あのバカはハイテンションで子供よりも先にイルカに触りに行くというバカっぷりを見せた。
おかげで子供からは大ブーイング。
今だけは他人のふりをしようと決めた。
『はい!じゃあこっちですよー!って、あら!すごいイケメンですね!お兄さん!』
「あははー♪ありがとうございますっ!」
むっ。
何がイケメンですね、だよ。
どこのドラマだよ。(えw)
『ではせーの、で私が合図をしたらお兄さんは手をプールの上に出してくださいね!』
「はーい!」
『ではみなさんもご一緒に!……せーのっ!』
――――バシャ!
「「「「わあぁっ!」」」」
お姉さんの合図とともにイルカがヒレで泳いで来て将平に水をかけた後、見事奴の手に握手していた。
お客からは歓声と拍手。
バカ男もびしょびしょなのに嬉しそうにはしゃいで笑っていた。
バカって言いすぎだって?
いいのよ。
本当のこと言ってるだけだから。
ずぶぬれにされたのに笑ってるなんてバカな変態だけなんだから。
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