ある昼下がり。

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「りっちゃん!見て見て!わんちゃんかわいい!」 「わー、ほんとだー。かわいー。」 「……りっちゃん!!!」 「あ?」 初めましてどうもこんにちは。 私、『葛又立夏』(かつまた りつか)と申します。25歳です。 ただいま我が家のリビングでくつろぎ中です。 そして隣で喚いているのは私の彼氏の『水嶋将平』(みずしま しょうへい)。 同じく25歳です。 え?りっちゃんって誰だって? 何言ってるんですか。 私のことですよ? 立夏からの『りっちゃん』ですよ。 え?今の会話? ええ。もちろん、将平と私の会話ですよ? 最初に話しかけてきたのが将平ですとも。 男女逆転してる? よく言われます。 「りっちゃん!俺の話し聞いてた?!テレビ見た?!」 「聞いてるし見たよ。」 「ううううううう!」 「あー、はいはい。泣かないの。」 何をしてるか分からないって? しょうがないな、説明しましょう。 .
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