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テレビで見るような、見果てぬ砂漠地帯。
タカセは1枚の薄汚れた布に包まりながら、行く当てなどなくひたすら歩いていた。
目の前に広がるのは地平線。
ちょうど太陽が落ちかけていた。
その光景にタカセは足を止め、風に身を靡かせていた。
タカセは吹き付ける風が熱風であることも構わず、立ち尽くしている。
すると遠くから1つの人影が現れた。
時折、砂が吹き付ける中、タカセは目を庇い、その人影を見る。
その者を認識した瞬間、夢から覚めた。
呼吸が荒れている。
体が怯えている。
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