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そして、あっという間に 文化祭当日になった。   「皆さんこんにちは♪ ☆2wardLeems☆です!」   「私達は、 自作の曲を演奏します!」   「この曲は、 皆との絆について作りました。」   「聞いて下さい。 『絆―kizuna―』」   「拍手~!」   「ワー!」   そして、演奏が終わると、 雨が降ってきた…。   「雨…。 急いで中に入らなきゃ!」   「え…?」   「あ、 ありがとうございました!」   教室の中…。   「どうしたの?」   「いきなり走り出すし。」   「何かあるなら話していいよ。」     暫くした後、口を開く。   「水に、 触れちゃいけないんだ…。」   「え…?」   「水に触れると、 皮膚が炎症を起こして、 もしかしたら 死ぬかもしれないんだ…。」   「そっか…。」   重い空気…。   「じゃあ私、 毎日てるてる坊主作るね♪」   渚が言った。 渚はいつも雰囲気を、 盛り上げてくれる。   「じゃ、俺も~。」   「作るか!」   「私もね♪」   「皆…!ありがとう! お前ら、最高~!」   「電車男かよ!」   「あはは♪」   本当に、最高だった…。   「舞!外来れる?」   「え…?」   「バンドコンテストの 結果やってるよ!」   舞の友達、綾が呼びにきた。   「祐は…?」   「俺以外の皆で行ってきな! 離れてても、 心は繋がってるよ!」   「そうだね!」   「ねぇ!ピーススター作ろ♪」   「賛成~。」   皆がピースをし、☆の形を作る。   「優勝、出来ますように…!」   「オー!」   「じゃ、行ってくるな。」   「うん!」     そして、結果発表…。   「バンドコンテスト一位は…! 腕を怪我しながらも 自作の曲を精一杯歌ってくれた、 『☆2wardLeems☆』です!」   「マジ…!」   「やったじゃん!」   「ありがとうございます!」   「あの、ボーカルの方は…?」   「水に触れるといけないので、 部屋の中にいます。」   「出来れば、 メンバー全員いると、 いいのですが…。」   「いますよ。」   「え…?」   「心は、ずっと側にね。」   「翔…!」   翔は、そっとピースした。   「分かりました! では、これが 優勝トロフィーです! おめでとうございます!」   「ありがとうございました!」
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