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そして、皆が部屋に戻ってきた。
「ただいま~。」
「おか~。それって…!」
「優勝トロフィー!」
「凄っ!」
「ピースパワーだぜ!」
翔がカッコつけて言った。
「はい!祐!おめでと♪」
「え…?でも、
皆より全然練習してないし。」
「リーダーのお前が
持っとけって!」
「ちょっ…、
いつからリーダーなの?」
「翼!内緒でしょ!」
「あ、わりぃわりぃ。」
「リーダーって言うのは、
ダーリンって事なのだ~。」
渚が明るく言った。
「だ、誰の…?」
翔が顔で舞を指差す。
「ちょっと、何よそれ!
全然そんな感情ないから~!」
「舞、顔赤いぞ~。」
「うるさーい!」
「フラれちゃったな!」
「勝手に言ってろ!」
「はは♪」
「あの、話が、
あるんだけど…。」
「ん?」
舞が深刻な顔で話し始めた。
「実家に、
帰らなきゃいけないの…。」
舞の実家は、山梨にある。
ここは神奈川。
通える距離ではない…。
「おばあちゃんが
病気で寝込んでて、
看病しなきゃいけなくて…。」
「行ってきな!
命は、何よりも大事でしょ。」
「翼…!」
「そういう状況なら、
仕方ないね。」
「渚…!」
「しっかり看病しろよ!」
「翔…!」
ショックが大きくて、
何も言えなかった…。
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