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「ここは…?」   「良かった…!気が付いたのね。 ここは病院よ。」   「そっか…。」   バンドメンバー、 家族が全員来ていた。   「雨の中いきなり飛び出して、 倒れるんだから。」   「…!舞は!?」   「ここにいるよ~。」   「舞~。」   「私が、タクシーで病院まで 運んであげたんだからね~。」   「ありがと。」   「ったく、心配かけや…」   「ゴホッ、ゴホッ。」   胸が、苦しい…。 嬉しいとか、 そういうのじゃなくて…。   「祐!しっかり!」   「心拍数が、高すぎます!」   苦しい…。   「落ち着いて!」   「皆…、ありがとう。 皆に会えて…、 本当に…良かったよ…。」   「祐~!」   「祐ちゃん!」   「舞…、立派な看護士になって、 一人でも多くの命を 救ってあげてね…。」   「…うん…!」   「翔…、 お前の作る詩は最高だよ。 これからも、 いい詩を聞かせてね…。」   「…あぁ。」   「翼…、 作曲出来るとか、マジ凄いし。 翔とタッグ組んで、 メジャーデビューだね…。」   「…うん…。」   「渚…、 いつも明るくしてくれて ありがと。 夢は絶対見つかるから、 最後まで諦めないでね…。」   「…祐ちゃん…。」   「母さんと、父さん…、 産んでくれて、ありがと。 そして、 育ててくれて、ありがと。 二人のお陰で、 いい思い出もたくさん出来た。 未来を、 立派に育ててあげてね…。」   「えぇ…。」   「………。」   「最後に、未来…、 まだ分からない事 ばかりだと思うけど、 最後まで逃げずに、 精一杯生きろよ…。」   「お兄た~ん!やだよ…。 ばいばい、したくない…。」   目から次々と滴が落ちる…。   「ゴホッ、ゴホッ。」   「祐!」   「祐樹!」   「うちの分まで…、 幸…せに……なれ…よ……。」   「祐~!!!!!」
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