絆

そして、次の日、
入院する事になった。
腕以外は普通に使えるのに…。

｢部屋はここです。
何かあったら、
そのボタンを押して下さいね｣

｢はい｣

携帯が使えない為、
暇で仕方ない。
作りかけの小説
あったのにな～。

タイトルは『花』。
部内恋愛を描いた物語だ。

主人公は拓希で、
その相手が彩…。
とりあえず
続きを書いてくれるよう
親友の翔に頼んであるけど…。

暇なので、歌詞を書く事にした。

『絆　―Kizuna―』

それは、人との繋がり
切っても切れない関係
車はタイヤが無いと
走れないみたいに、
僕等も仲間の支えが無いと
ゴールへは行けないんだ

言葉には不思議な力が
秘められている
励ましたり、慰めたり、
時には…、傷つけたり…

色んな人から、勇気を貰った
誰でも、一人じゃない
皆が、ずっと側にいるんだ
だからもう、逃げはしない
最高のゴールに辿り着くまで…。