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「失礼しま~す」
「舞…?」
「ハロハロ~♪」
舞が、お見舞いに来てくれた。
「調子はどう?」
「余裕で平気!」
「良かった~。ね!皆!」
「皆…?」
「よ」
「おっす」
「やほ♪」
翔と翼と渚も来てくれた。
「無事だったんだ~」
「まぁね」
「久々に集結だね♪」
「あぁ!」
「俺だけ重傷かよ!
ツイてないな~。」
冗談混じりで言う。
「不幸マン~♪」
「悪かったな!」
このメンバーだと、
嫌みも楽しく聞こえるから
不思議だ。
ふと、舞が机に目を向ける。
「これって、歌詞?」
「まぁな。」
「ちょうど良かった~!」
「え…?」
「実は、
バンド組む事になったの♪」
「そっか…。」
窓に顔を向け、
素っ気なく答えた。
「勿論、祐も一緒にね!」
「え…?
この腕でどうやるっていうの?」
「腕を使わない
パートといえば…?」
「マジ、無理だから。
ボーカルとか。」
「じゃあ、辞めとく?」
「いや…。」
「じゃ、決定ね!」
「ワー!」
「はぁ…。」
ボーカル→祐樹、キーボード→舞、
ギター→翼、ドラム→翔、
ベース→渚で、
バンドを組む事になった。
「あとはバンド名か。」
「だな。」
「だから、祐ちゃん'sは~?」
「ださすぎ~。」
「え~?じゃあ何にするの?」
「ん~…。」
「『2wardLeems』は?
こう書くんだけど…。」
そう言い、
歌詞が書いてある紙の
裏に書いた。
「『夢に向かって』っていう
意味の『Toward dream』を
少し変形して…。」
少しの間沈黙が続く…。
「いいじゃん!」
「バンド名まで
考えてたって事は、
やりたかったんだ~。」
「ま、まぁね。」
「なんか物足りないから、
☆で囲んじゃえ~!」
「いいね~!」
「じゃ、決定ね♪」
「うん!」
こうして、バンド名は
『☆2wardLeems☆』に決まった。
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