プロローグ

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1×××年 東京の某所にある地下会議室 「この研究を放棄すると言うのか!!」 30代後半の男が叫ぶ 「だが、この研究を放棄しないかぎり犠牲者は増えるだけだぞ!!」 40代前半の男は悔しそうに言う。 しかし、この場に集められた10人は渋い顔をした。 何せ、自分たちの半生をこの研究に費やした者ばかり、この半生をムダにしたくない。 しかし、30代後半の男の言うこともまた事実。 この研究で、すでに3万人の死者を出している。 3年間で、原因不明の死者3万人は表ではちょっとしたニュースになっていた。 と、そこで一人の男が言った。 「一時的に凍結の後、表のさわぎを鎮圧、様子をみて再開でどうでしょう?」 「それが最善の判断ですな」 60代の男が言う。 「リーダーがそう言うのであれば・・・」 全員がその意見に賛成して議会は幕を閉じた。 それから数十年後・・・ 研究は劇的に幕を上げた。
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